ストーリー
大阪生まれ・育ちの少年 喜多ユウヤ(熊岡杏斗)は、
香川独得の紙張り子・漆塗り技法で獅子頭を作る
職人 喜多松次郎(石垣のぼる)の元に預けられることになった。
ユウヤの母は看護師で、離婚によりユウヤと2人で暮していたが、
私立中学に通わせる費用を貯めるため、
給料の高い緊急病棟にシフト替えし、その間彼を実家に預けたのだった。
ユウヤは自分の部屋にこもってゲームをするのが好きな内気な子供で、
近所付き合いの多い香川の下町の生活に馴染めずにいた。
そんな彼は、喜多家に何体も置かれている獅子頭を恐れており、
そのせいか、毎晩青い獅子が夢に現れる。
松次郎はそんなユウヤに、
「夢の中の獅子はお前に踊らせて欲しいと言っている。
獅子を踊らせてやればユウヤの願いをかなえてくれるはず」と教える。
ユウヤの願いは、「父と母が復縁し、家族一緒に暮らすこと」
その願いは叶うのだろうか。